NPO法人ウエルスは、3.11の東北大震災で被災された多くの犠牲を無駄にすることがないように、あらゆる自然災害に対する危機管理の問題点を追及するとともに、二度と同じ過ちを繰り返さないための対策を政府をはじめとする関係機関に要望して参ります。
また、津波によりメルトダウンを引き起こし「放射能」を撒き散らしてしまった「福島第1原子力発電所」の問題から、原子力に依存しない発電(エネルギー)システムづくり(開発)に全勢力を傾注し、新たな日本のエネルギー政策を早急に計画・実行するために、あらゆる角度から提案(立案)・コーディネイト(コンサルタント)を行って参ります。
最近、再生可能エネルギーや新エネルギーという言葉をよく耳にしませんか?
イメージ的には風力や太陽光のような自然エネルギーのことと思われるかも知れません。しかし、実際には自然エネルギーとは定義が多少異なります。
名前の通り、再生が可能なエネルギーのことです。常に一定量地球に降り注ぐ太陽のエネルギーが該当します。一定期間に供給されるエネルギーは限定されますが、半永久的に利用できるのが特徴です。
具体的には、風力、太陽光、水力、バイオマス、波力等が該当します。
(バイオマスは一時的に太陽エネルギーを貯めたものとして考えられ、再生エネルギーとして考えられます)
一方、化石燃料(石油、天然ガス、石炭)うあウランは資源量が一定であり、再生できない(仮にできても数億年というような期間が必要)エネルギーです。
一般に日本国(資源エネルギー庁)によって定義されるエネルギーのことを指します。再生可能エネルギーや自然エネルギーと混同されそうですが、中身はやや異なるので、注意が必要です。
1997年に施行された「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」において、「新エネルギー利用等」として規定されています。ちょっと難しい表現ですが、詳しく書くと{資源エネルギー庁文書より}
「技術的に実用段階に達しつつあるが、経済面での制約から普及が十分でないもので、石油代替エネルギーの導入を図るため、特に必要なもの」と定義しています。
つまり、もうちょっと応援すれば普及が期待できる石油代替エネルギーということになりますね。
また、天然ガスコジェネレーションや燃料電池といったエネルギーそのものではなく、エネルギーの使用形態も新エネルギーとして定義されています。(ここがちょっとややこしい)
新エネルギーとは、「再生可能エネルギー」と「従来型エネルギーの新利用形態」の2つに分類され、更に「再生可能エネルギー」は「自然エネルギー」と「リサイクルエネルギー」に分けられます。
再生可能エネルギー | 自然エネルギー | 太陽光発電 |
風力発電 | ||
太陽熱利用 | ||
雪氷熱利用 | ||
自然エネルギーでかつリサイクルエネルギー | バイオマス発電 | |
バイオマス熱利用 | ||
バイオマス燃料製造 | ||
リサイクルエネルギー | 廃棄物発電 | |
廃棄物熱利用 | ||
廃棄物燃料製造 | ||
温度差エネルギー | ||
従来型エネルギーの新利用形態 | クリーンエネルギー自動車 | |
天然ガスコジェネレーション | ||
燃料電池 |
(1)環境に優しいクリーンなエネルギー
(2)石油の消費を減らすことができる
(3)身近なエネルギーであり多種多様な利用方法がある
が挙げられます。
新エネルギー財団に新エネルギーのことが詳しく書かれています。ご参考にして下さい。
さて、この新エネルギーですが、気になる点があります。以下は個人的見解です。
○天然ガスコジェネレーションは石油代替ではありますが、化石燃料であることが気になります。また、現在では普及し経済的にもメリットがでており、もう新エネルギーから除外したほうがいいのではないかと考えます。
○廃棄物発電のうち、廃プラスチック発電は、間接的な石油利用と考えられますので、新エネルギーの定義にややそぐわない気がします。
○天然ガスコジェネや燃料電池といった「利用形態」を新エネルギーと呼ぶと、分かりにくいのではないかと思います。利用形態については新エネルギーと別の名称をつけて分けた方が良いのではないでしょうか?
○省エネという観点では、高効率ヒートポンプ(空調や給湯)も大きな効果が期待できますので、燃料電池等同様、新エネルギー相当品として扱った方が良いと思います。